平園クリニック

平塚市岡崎の内科・婦人科・健診

 

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絵のある待合室 第20室

 

絵のある待合室191


 

 鈴木亜夫 「海水浴風景」 1946 6号

戦後すぐの湘南海岸である。夏になると必ず待合室に飾っており、人気も高い絵である。晩年はマンネリになってしまったが、この時期の作品には鈴木の良さが出ていると思う。彼も独立美術の創立メンバーのひとりである。

 

絵のある待合室192


松下春雄 「佐渡風景」 1933 10号

この年の暮れに30歳で急逝したため準絶筆作品でもあろう。中村研一氏と佐渡で描いたとの記録ありが残っておりご遺族にも確認して頂いた。松下の画業は名古屋だけでなく全国レベルの価値がある。小規模でもいいので、度あるごとに回顧展をしてもらいたいものだ。

 

絵のある待合室193


 宮本恒平 「巴里のモデル」 1932 板6号 滞欧作

1967年遺作展画集のコピーが手元にあり河北倫明氏が書いている・・・宮本君には特選なんか必要ないじゃない、いい身分だからのんきに描かせておけばよいというのが帝展審査員たちの一致した意見だったらしい・・・そうした作者の境涯を偲びながら、作品をみていると一種特別な匂いをもち、独自の善良な品位とウブな甘味をどこかに漂わせている。異色な画家のひとりである・・・と感想を述べている。また、後藤洋明氏が「幸福な画家」と題して優れた宮本恒平略伝を書いている。この作品は私が見た中で最も優れた女性像と思っている。モデルのまなざしが眩しい。

 

絵のある待合室194


 横地康国 「人と馬」 ミニチュアール 板油彩

大磯在住の画家である。1枚はほしかったので、ようやく見つけた気に入った作品である。カルテ棚の横にちょこっと掛けてある。

 

絵のある待合室195


 田沢八甲 「こども」 不詳 SM

八甲の人物には特徴があり、一度見ると忘れない。この作品は義父の病室に掛けていた作品である。孫代表としてこの「こども」には頑張ってもらった。ありがとう。

 

絵のある待合室196


 

 本荘 赳 「湖畔の朝」 1975 10号

 本荘風景画の典型的な作品である。文句なしである。

 

絵のある待合室197


 

二見利節 「栗」 1938 6号

互陽会展に出品された「栗」のバリエーションである。旧友長谷川利行張りの出来である。利節の第一期全盛期であるこの時期の作品は皆自信に満ちていて気持ちイイ。

 

絵のある待合室198


松下春雄 「阿佐ヶ谷風景」 1930 板4号

色が出ていて美しい!充実期の佳品である。人物に定評のある松下だが風景画にも長けていた。松下に詳しい名古屋画廊の中山真一氏も褒めてくれた作品である。

 

絵のある待合室199


原 精一 「静物」 不詳 SM

原の初期作品である。時代を感じる優品である。初期作品にファンは多いが今はほとんど見かけなくなった。残念である。窓辺の薔薇であろうか。

 

絵のある待合室200


  吉田白嶺 「逍遥」 1924 41㎝ 第14回院展出品作

2011年ギャラリー川船さんから譲って頂いた。さすがに白嶺である。品格と静寂が好ましい。横山大観とともに院展を支えたリーダーでもあった。忘れ去られてしまう前に一発、回顧展をしてほしいと強く願っている。